· 

接木用のカカオの栽培

ワンキ・アワラ・クピア先住民テリトリー政府オフィスの横に設営されている、コミュニティ育苗場では、カカオを種から苗木に育て、それを接木して増やして行くというプロジェクトを実施しました。育った苗木は郊外で育てているカカオの苗木に接木して増やします。ワスパン市からリグレ方面に向かう途中のパンカサン地区にあるこの育苗場で行った作業には3日と8時間かかりました。この地域でカカオの種類を増やす目的で行われたこの作業は、ワスパン市の天然資源課、ワンキ・タグニ、ワンキ・アワラ・クピア先住民テリトリー政府、NICADAPTA MEFCCA 計画の技術者らの協力で行われました。
行程は、まず1,896のカカオのタネを蒔き、苗を育てます。移植先の広さの関係で、苗木1,600本を移植し、残りの296本はワンキ・タグニのコミュニティ育苗場の育苗列にそのまま残しました。カカオの実は、地元での自家消費だけでなく市内での販売にも役立ちます。
他の機関との協力で行うこのクローン育苗という試験的事業を通して、将来的に地域にどのようなインパクトがあり、気候変動や環境にどのようなよい影響が与えられるかを見極めることができます。

 

報告と写真 ラリサ・エスコバル(ワスパン先住民族女性組織ワンキタグニ, ワンキ・アワラ・クピア先住民テリトリー)