交流するメディア2014

2013 年の参加者が制作した映像作品

2013年4月にコミュニティの課題に取り組む活動家たちを対象に行ったデジタルストーリーテリング。その方法は早速活用されました。

LUCHA CONTRA LA VIOLENCIA HACIA LA MUJER INDÍGENA 先住民族女性に対する暴力との闘い ワンキ・タグニ

昨年5月、ある女性が夫からの暴力で殺害された。この5年間、暴力をなくそうと街ぐるみでの取り組みを行ってきた女性グループ「ワンキ・タグニ」のメンバーはこの事件に猛烈に腹を立てた。女性への暴力はもうたくさんだ!という思いを広く伝えたいと、事件後3日でこのビデオを仕上げた。ビデオは即座に2つの地元放送局に持ち込み、放送された。制作は、おおた市民活動推進機構が実施したデジタルストーリーテリングのワークショップで得たスキルを活用した。(2013年5月制作)

EXPERIENCIA DE MAPEO PARTICIPATIVO

 

ニカラグアの北部大西洋自治地域の山間に位置する村、ミゲル・ビカン。村の特徴や資源について地理的な観点から学んだワークショップの報告ビデオ。気候変動や地球温暖化などの環境問題についても共有し、どのように環境を維持するのか、コミュニティの全員で学んだ。従来は公の場は男性中心であるが、子どもや女性が参加したこの事業は、誰もが地域の主体であることを確認する機会ともなった。実施には、ワスパン市に拠点を置くワンキ・タグニ、プエルト・カベサス市に拠点を置くCADPIなどの社会団体が協力した。

COCA COLA -- SUS DAÑOS EN NUESTRO CUERPO PHILIPP MERTENS, DENISE TRINKEWITZ

コカコーラの危険性について警鐘を鳴らす内容。日本では、輸入された直後に健康を害する危険性が取りざたされたが、いまの日本の若い世代はこのことを知っているのだろうか。この映像を視聴したワスパンの若い女性たちからは、健康への危険性を知らずに大量に飲んでいること、最近の不健康な状況に影響しているのでは、というコメントが出された。

ワークショップに参加したコミュニティ活動家のマリベルがファシリテーターとなり、ドイツから転地療養に来ている若者たちをサポートしてDST作品が完成した。



ワスパン周辺のコミュニティの映像作品

2013年のワークショップに参加したNGOワンキタグニの女性たちがファシリテーターとなり、周辺の5つのコミュニティ:ボサワス、ウルワス、ミゲル・ビカン、サーサ、ワスパンで、地域のために活動する10人がデジタルストーリーテリングのビデオ作品を完成。コミュニティの言語であるミスキート語で描いた作品も。山積する様々な課題の中から一つを選んで初めて描いた映像作品群をご覧ください。

 

Digital Storytellingとは 経験や想いを映像に仕上げて伝える参加型の小集団活動。地域の課題を伝えあう事で関係が生まれる。作品はウェブで公開するほか上映会で共有。時には遠く離れた地域と合同の上映会を開催、それぞれの会場で同じ作品群を視聴した直後にインターネットで対話することも(同時上映会)。一連の地域間交流、国際交流は互いに地域の取り組みを強化する事にもつながっている。

ワークショップ協力実施 正阿彌崇子、九笹逸郎/ローズ・クニンハム・カイン、新川志保子、池田佳代

ミスキート語の映像作品

"NAHKI NATKARA WAN TASBAYA WAN DAKBIBA BARA IMPLIKI BA

"DUS KLAKANKA BARA NAHKI TAWAN TA BRIBA DUKIARA"


スペイン語の映像作品

リアウブラとリアンニへの入植者の侵略

私たちの森を守りましょう

先住民族の伝統医療の重要性


暴力を根絶するために戦うワンキの先住民族女性

ボサワス保護地区の破壊

リオココ・ワスパンの発展をすべての人とともにめざして


教育者としての私の仕事

ワンキタグニの呼びかけに参加する女性たち