ラテンアメリカ交流事業

皮切りはグアテマラ共和国に暮らすマヤの青少年たち。現在はニカラグア共和国のミスキートの女性グループと交流しています。

”交流するメディア”ーーおおた市民活動推進機構では2011年から2015年まで、グアテマラやニカラグアの先住民族の人たちと、短編ビデオ作品の交換を通じた交流を行いました。ビデオ制作を手伝うなかで、人びとの言葉に耳を傾け、社会課題を共に考え、世界の現状を知る機会を得ています。当初は、数日間で初めてでも短編ビデオを完成できるデジタル・ストーリーテリング(DST)という方法で、2016年は数週間かけてビデオ制作を支援しました。2018年からの写真指導を経て2019年8月、写真展を開催しました。

過去にはDST作品を鑑賞した後でネット対話を開催。日本とグアテマラやニカラグアの人たちと顔を合わせ、それぞれの文化や社会について質問したり、共通する課題に気づいたりーー自然と会話が広がり盛り上がる楽しさと、地球市民としてのつながりを感じることができるイベントです。



写真で見るワスパン森林保全活動ダイジェスト2017.4-2020.3

2019年5月〜8月

2018年11月〜2019年1月

2018年2月〜10月

2018年1月

2017年10月


ワスパン・リオココの森林問題

活動地:ニカラグア北カリブ海岸自治地域ワスパン郡

ワスパンには、ミスキート 、マヤグナ、スモ、ラマなどの先住民族の人びとが暮らしています。米や豆そして川魚を食し、木造家屋に住む伝統的なリオココ(ココ川)の暮らしを大切にしてきたことを、コミュニティのために活動するコムニカドレス・ソシアレスの人たちがビデオやネット対話で伝えています。しかし、無計画な森林伐採やハリケーンの度重なる襲来などの影響は大きく、中米の肺と称された豊かな森林は消失の危機にあります。生活用水の確保が難しくなるばかりでなく、水量が低下することで生活排水が汚染源となり、その水を利用する下流では健康被害が起きています。そこで、2017年4月から3年間、私たちはワンキタグニと協働で森林保全活動を行います。在来の樹木をタネから育て、水の枯渇が深刻な流域に育てた苗木を定植します。それにより、土壌が涵養され水源を守ること、生活用水の確保や河川の浄化につなげることが上位目標です。住民主体の植林と管理を続けることにより意識化と実践を進め、それ以降は住民による自主的な活動として継続する計画です。

2011年9月、初めての訪問では女性たちが家庭菜園による生活再建にとりくむ様子を見ました。

2013年4月、Digital Storytellingのワークショップを通じてリオココの暮らしとその危機を伝える短編映像が多数完成しました。日本の若者らが作った短編映像とともに同時上映会を開きネット対話での交流を開始しました。



リオココについて短編ビデオで知る

ワスパンで地域の課題について活動する人たちがDSTやビデオで現状を伝えています

  • 2017 年の映像
    文化人類学者、歴史学者、作家、日本語教師など教員向けのDSTを実施。小学生も飛び入り。思い思いの作品が完成しました。
  • 2016 年の映像
    水や食料の問題の理解を促すためコミュニティの言語、ミスキートでのビデオ制作に協力。スペイン語など字幕付きも公開中。
  • 2015 年の映像
    コミュニティをテーマに映像で考えや思いを伝えるワークショップを東京で実施。 スペイン語字幕を付してワスパンとの同時上映会とネット対話でシェアしました。
  • 2014 年の映像
    ワスパン周辺の5つのコミュニティで地域のために活動するボランティアたちが地域課題を伝えるビデオを作りました。ファシリテーターはワンキタグニの女性たち。
  • 2013 年の映像
    ワスパンを拠点に活動する先住民族女性組織ワンキタグニの女性たち、ビルウィやビルワス・カルマなどで活動するNGOや大学教員、高校生がDSTビデオを作りました。
  • 20112012 年の映像
    マヤをルーツに持つ11歳から20代の若い世代を対象に思いや経験を映像で共有するDSTを行い、日本の若者の作品とともに上映後にネット対話で交流しました。

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デジタル・ストーリーテリング

ドキュメンタリー




 

この WEB ページは 2017 年度独立行政法人環境保全機構地球環境基金の助成を受けて製作しました。