研修は3時間にわたって行われ、将来のためにより多くの木と緑化地域が広がるためには、育苗とその管理、日常的な世話がどのように重要であること、植林によってどのように森林が保全されるのか、それがコミュニティの持続可能性にどのように繋がっているのか、認識を高めることができました。参加者はリオ・ココ、ワスパン郡のウィッタとプロモーター合計18人(女性11、男性7)でした。
主な内容
1、森林育苗場に必要なものと土の準備:育苗の場所や柵、用土、育苗袋、畝の間隔、日当たりなど/定植の時期、場所/機械や道具/種の確保、倉庫と作業場
2、種まき– 種類毎の植え付けと管理方法
3、水やりの量、タイミング、方法、雑草取りほか
4、育苗場の概念と定義
概念:植物をタネから育てる場所で、緑化用植物、装飾用植物、果樹などいろいろな種類/植物の生育プロセス、灌漑システムの重要性
定義:育苗場は植林計画を達成するために緑化用植物や果樹、装飾用植物の生産と増殖を行う場所/地域の森林や公園、学校やコミュニティに植林を行い、持続可能な人的発展に貢献し、環境についての意識化を通して、天然資源の保存及び利用の重要性の認識を高める
注意点:育苗場の状態の確認/木の密度/種類毎の植林〜松やラウレル、パロ・デ・アグアなど枝張りの少ない木は 植林に8x8(m)間隔、マホガニー、セドロなど枝張りの広い木は 10mx10m 以上の間隔で植える
5、森林保全の重要性及びコミュニティーへの恩恵などの確認
●木や植物が形成する植物相:木と植物は人間のようにそれぞれの生命をもっており、栄養を取り、呼吸し、成長し、繁殖し、そして死ぬ/人間と動物が食べるもの/建設や道具の材料/料理するための薪/ 薬/布を織るための繊維他多くの用途がある
●森林が与えているたくさんの恩恵: 木の根が降雨を受け止め地面に浸透し地下水となり、地面の侵食を防止する/ 枝葉が日陰を作り、地面の温度上昇を緩和し湿度を保つ
以上
報告:ラリッサ・エスコバル(先住民女性組織ワンキタグニ)
写真左から、GTIオフィス正面、各関係組織MARENA(資源保護省)アナ・フリアさん、ワンキタグニ代表ロースさん、育苗用に取水する井戸と地下水を貯めるタンク
写真:柴田大輔