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発芽した苗の植え替え作業

育苗場の世話と管理は育苗袋にタネを蒔いた時から苗が順調に育って植林できるようになるまで、植替や雑草取りなどを恒常的に行います。
育苗袋の中で発芽した芽の中から元気なものを選び、それを新しい苗ポットに移す工程を加えることで、苗が密集することなく一つ一つが十分に育つことができるなど以下の利点があります。
-移植により直根が切れて、いくつもの根が分かれ出るのを助ける。
-より丈夫な苗を選ぶことができる。
-苗をより丈夫にする
-発芽しなかった育苗袋を再利用できる。

植え替えの時期は、本葉が3~4枚出た頃、高さが2~5センチになった頃に行います。若い苗が混み合って成長が阻害されないよう、時期を失わないよう迅速に行います。前日に十分水やりをしておくと作業が楽になります。
作業の時間帯は午後に行うことで、移植したばかりの苗が強い日差しをあびていたむのを避け、移植のショックがやわらぐようにします。苗を取り出すときは葉を指で掴み、指二本を土に押し入れて根を傷つけないように注意して持ち上げて取り出します。この時、発芽しなかった袋を再利用することができます。

タネは一つの育苗袋に2~3粒を蒔くので、一粒も発芽しない場合は、多数発芽した苗袋から1本を取り出し、植えつけます。結果として、複数の苗が成長を争うのを防ぎ、それぞれが元気に育つことができます。

コミュニティ育苗場に8つの育苗列を整備し、グアピノル、カシュウ、テカ、ラウレル、マホガニーを育てています。そのうち、グアピノルとカシュウ、テカは発芽し、順調に育っています。日常的に、これらの雑草取りと水やりをしています。来週には少し大きくなったこれらの苗を植え替える予定です。

報告と写真:ラリサ・エスコバル(ワンキタグニ, ワンキ・アワラ・クピア先住民テリトリー)