ワスパンでは、輸出向けの松ヤニ採取場があり、今年新しい施設が完成した。その建物自体にも、採取した松ヤニで木材をコートし耐久性を増す工夫が施されていた。主な取引先はメキシコ、中国の企業で、地域産業としての定着はこれからだという。
また、隣接して、退役軍人による養鶏場が設営され始動したという。1979年のニカラグア革命後、現地に残った政府軍の元軍人らの再雇用を目的としているが、背景には、流通に関して、輸送事情が悪いことで鶏卵や鶏肉が揺れや高温で傷みワスパン到着時には使い物にならないという課題があり、肉や卵の生産が待ち望まれていた側面もあったという。
(報告と写真:柴田大輔)